美容師のキャリアが長くなると感じる事。 塚本 美容室 女神ビューティーショップ。
こんばんは。
今週はお盆休みが4日間ありましたので、営業日は3日間しかなく、あっという間に今週の営業が終わりました。
あまっぺです。
今日の営業中、とても悲しく切ない事が起こりました。
正確にな起こったというより、事実を知ったという方が正しいのです。
あるお客様が亡くなったと、そのお客様の娘さんからお聞きしました。
以前から体を悪くされておられ、当店に来店されるのは半年に一度、家族の方に車で送ってもらい来店されておりました。
僕が入社するより、ずっとずっと前から来店されてたので、当店全てのスタッフが大変お世話になったお方です。
その方は僕が入社した時から覚えていて下さいましたし、可愛がって頂き、なんと最後には担当までさせて頂いておりました。
亡くなったとお話しを伺った時は、とても悲しく、切ない気持ちになりました。
僕が今当たり前に出来ている技術って、もちろん僕自身の努力もありますが、お客様に育てて頂いたからこそ成長させて頂き、今の自分があると思います。
他の方の話なんですが、僕が入社して1年目の頃、まだシャンプーしかお客様に接客させて頂いてなかった時の話です。
その方は週二回ぐらい、娘さんに車椅子を押してもらい、シャンプーブローで来店されておりました。
いつものように僕がシャンプーさせて頂いていると、
「兄ちゃんに今日ブローして欲しい。」
って言われたんですよね。
その時はまだブローの練習なんて全くしておりませんでしたし、今みたいに前に出るような感じでもなかったので、
「いえいえ、そんな。。。」
的な感じでイモひいてましたが、先輩の見よう見まねでブローさせていただきました。
めちゃくちゃ時間はかかるし、仕上がりはイマイチだし、変な汗ダラダラかいておりましたが、そのお客様は嫌な顔一つせず、ニコニコと僕にブローさせて下さいました。
僕の事を気に入って下さってたんですよね。
自分で言うのもなんですが、僕はシャンプーが上手と言われる事が多かったです。
そのシャンプーを一生懸命頑張っていたので、お客様が気に入って下さり、僕だったらまだブロー出来ないのは分かっているけど、練習台になってもいいよって思っていてくれてたのだと思います。
その日から僕はその方の為だけに、ブローを覚えよう！っとなり、ブローの練習をしました。
しかし、悲しい事に僕はブローをマスターする前に亡くなってしまったのです。
とても悲しかったです。
お通夜も行かせて頂きました。
亡くなる前に僕がしっかりブローまで出来る姿をお見せしたかった・・・
それがとても心残りでしたね。
その方のご家族は今も来店されていて、今でもそのおばあちゃんの話題が出たりします。
少し昔の話をしてしまいましたが、今の自分はやっぱり周りの方のお陰で成長出来たんだなと思います。
もちろん僕自身も努力してきましたが、自分だけで成長したのではなく、恐らくまだまだ僕が気付いていないぐらい、たくさんのお客様に成長させて頂いたんだなぁ、と思います。
慢心してその気持ちを忘れないよう、これからも成長し続けなければいけないし、ウチのスタッフ達にもお客様に対しての感謝の気持ちは強く持って欲しいなと思います。
「強く持つ」っておかしいですけどね。
自然と感じられるような人間にならないといけないですね。
美容師のキャリアが長くなると、たまに悲しい出来事が起こったりもします。
長文読んで頂きありがとうございました。
遺族の方には心からお悔やみ申し上げます。
相談などあれば気軽にLINE下さい^_^
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